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平成19年 歯科技工士 平均年収:397.4万円
- 平均年収:397.4万円
- 平均月収:28.6万円
- 平均時給:1400.0円
- 年間賞与等:54.6万円
- 平均年齢:34.9歳
- 平均勤続年数:8.3年
- 復元労働者数:4,010人
- 総労働時間:204時間/月
歯科技工士 概要
歯科技工士とは歯科医師の指示によって義歯や充てん物、矯正装置などを作成・修理・加工する仕事です。
歯以外にも、運動能力を向上させるマウスガードや補聴器の製作など、歯科技工士がカバーする範囲は広いと言われています。
平成19年 歯科技工士 年収結果
平成19年の歯科技工士の平均月収は28.6万円、そこから推定される平均年収(ボーナス込)は397.4万円でした。
過去の推移を見ますと、年により偏りがあることが見て取れます。時給ベースでも偏りがあり、今後の収入動向が読みずらい状況にあります。
診療所、技工所、メーカーなどが活躍の場。常に新しい知識が求められる。
歯科技工士の活躍の場は、診療所や技工所、材料メーカーなどが代表的で、経験を積んでから独立して歯科技工所を開くといったケースもみられます。
こうした場で矯正装置などを製作するわけですが、医療技術の発展により、歯科技工士には高い専門性が要求されます。また、技術の進化とともに常に新しい知識を取り入れる必要があります。
歯科技工士の平均年収と賃金問題
現在の日本の歯科技工の技術レベルは、世界でもトップクラスと言われ、非常に高い評価を得ています。
また、高齢化による入れ歯需要の拡大、食生活の変化による虫歯の増加など、歯科技工士のニーズは高まってきています。
ただし、こうした需要に関わらず、歯科医師平均2人に対して、歯科技工士は1人という人材不足の状態です。
通常、需要が高く、供給が少ない場合、その職の賃金は高い傾向にあるのですが、歯科技工士は例外と言えます。高い専門性に比べ、収入は高い水準とは言えず、社会保険制度への位置づけなど、早急な法整備が必要になります。
平成19年 歯科衛生士 平均年収:336.3万円
- 平均年収:336.3万円
- 平均月収:24.1万円
- 平均時給:1402.3円
- 年間賞与等:46.8万円
- 平均年齢:32.1歳
- 平均勤続年数:5.3年
- 復元労働者数:6,670人
- 総労働時間:172時間/月
歯科衛生士 概要
歯科衛生士とは歯科医師の指導により、歯と口内の病気の予防措置や歯科診療の補助を行う職業です。
具体的には、歯石を取ったり、歯や口内に薬を塗布したりなどの診療補助や、歯ブラシの正しい使い方や歯磨きの方法を患者さんに指導します。
平成19年 歯科衛生士 年収結果
平成19年の衛生士の平均月収は24.1万円、そこから推定される平均年収(ボーナス込)は336.3万円でした。
過去の年収推移を見ますと、年度ごとに増減などのばらつきは見られるものの、一定の範囲内での推移を見せています。平成18年から19年にかけては年収は減少していますが、時給ベースではむしろ上昇しています。
歯科衛生士は就職、転職に非常に有利
歯科衛生士は、歯科医院が主な活躍の場となります。また、それ以外にも保健所、高齢者福祉施設、障害者施設などでニーズは高く、資格取得後の就職率は高いようです。
また、歯科医院の数は多く(コンビニよりも数が多いと言われている)、就職はもちろん、再就職も容易にできる資格です。
例えば、出産後に再び働いたり、引っ越しなどで場所を変えても、歯科医院がどこにでもあるため、他の職業に比べ容易に就職できます。
医院選びが重要。
さて、ここで 問題は医院選びです。
通常、町の歯科医院は歯科医師1人に対し、衛生士数人で行うケースが多く、その医院の長である歯科医師の影響力が非常に強い職場と言えます。
歯科業界はある意味で閉ざされた世界でもあります。歯科医師は、医師とは異なり、大人数で仕事をする機会はありません。
歯科医院はほとんどが町医者で、医院の立ち上げから患者の囲い込みなど、すべて自分がやってきたという自負があります。そのため、もちろんすべての医師がそうではないですが、比較的プライドが高い院長が多い傾向にあります。
こうした院長の性格や仕事の仕方が、自分と合えば良いのですが、反対の場合、苦痛になります。歯科衛生士を辞める多くの人が、「先生と合わない。」を理由にしています。
医院選びは慎重に行うべきです。実際に働いてみないと分からない面は確かにありますが、面接時にも、院長の人柄、話が合うか、周囲のスタッフはいきいきと仕事をしているかなど十分に調査した上で医院を選ぶ必要がありそうです。
環境が良ければ、収入も比較的安定していますし、仕事にやりがいも感じられる職業と言えるでしょう。
平成19年 歯科医師 平均年収:780.1万円
- 平均年収:780.1万円
- 平均月収:62.3万円
- 平均時給:3519.2円
- 年間賞与等:32.6万円
- 平均年齢:35.7歳
- 平均勤続年数:6.8年
- 復元労働者数:4,560人
- 総労働時間:177時間/月
平成19年 歯科医師 年収結果
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、平成19年の歯科医師の平均月収は62.3万円、そこから推定される平均年収(ボーナス込)は780.1万円でした。
歯科医師の供給過剰問題 試験難易度の引き上げ
現在、歯科医師業界は歯科医師数の大幅な増加が問題になっています。07年現在日本の歯科医師数は10万人を超え、全国の歯科医院の数も6万7,000を超えています。
さらに、年間2,700~3,000人の歯学部卒業生が輩出され、新たな歯科医師が次々と誕生しています。
供給が多くなるほどその稀少性は低くなりますので、当然、収入も下がります。
こうした現象を踏まえ、国としては2004年から歯科医師国家試験の難易度の引き上げを行い、歯科医師の過剰を抑える方向で動いています。
供給過剰への対抗策。潜在的需要の一例
上記のとおり、歯科医師の供給が増え、業界の将来を不安視する声が増えています。しかし、供給が多い事は事実ですので、問題はこうした状況をいかに解決するかといったことが重要になります。
つまり、増え続ける歯科医師が今後生き残るには、供給に応じた潜在的な需要を創出する必要が出てきます。以下はそうした潜在的な需要に対する議論の一例です。
1.フィンランドに学ぶ予防歯科の需要。
2.要介護高齢者(約700万人近い)宅に出向く訪問歯科の需要。
3.歯周病菌が及ぼす影響(糖尿病や心臓病など)による顧客の潜在的な需要。
4.プル型広告からwebやモバイル等を活用した営業集客型広告への転換。
もちろん、上記に対する様々な意見はあると思いますし、全てがビジネスチャンスに繋がるとも限りません。しかし、重要なのはいかに問題を解決するかといった点です。こうした議論が活発に行われることが必要ですし、そこから新たな解決策が生まれるかもしれません。
経営戦略が最重要。歯科もサービスの時代へ
通常の開業医(医者の場合)は当初、病院の研修医となり、勤務経験を積み、独立開業の道を歩みますが、大病院が少ない歯科業界では、その後の就職先がないため、いきなり開業の道を選ばざるを得ません。
開業するということは、当然、ビジネスですので経営能力がなければうまくゆきません。一昔前の歯科医師が少なかった頃は、こうした能力がなくても十分にやっていけましたが、医師数が極端に増えた今では状況が異なります。
相対的な歯科医収入が減少している理由は、経営能力のない新米歯科医が綿密なマーケット調査も行わず、次々に地代の高い都心へ開業している点にあると思われます。
しかしながら、医師数が極端に増えたことは、ピンチでもありチャンスでもあります。
なぜならば、多くの医院が経営に関して素人です。ですから、少しでも経営に強ければ、頭一つ抜け出すことができるのです。
特に、今は口コミ波及性が高い時代です。患者は良い医院を選びたいと思っていますので、評判や口コミといった情報を強く信頼する傾向にあります。つまり、高い経営能力を発揮し、精神誠意のサービスを行えば評判は必ず広がり、売上や収入の向上にも繋がります。
これからは、歯科医(開業医も同様)=サービスという発想でなければうまくいかない時代でしょう。従来のプル型(待ちの)経営ではなく、潜在的な需要に応える積極的な経営が不可欠であると言えます。